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四十肩・五十肩
(肩関節周囲炎)

肩が痛くて腕が上がらない、またはある角度にすると痛むなど、特に中高年の方に起こります。
肩関節周囲の軟部組織の炎症や癒着が痛みの原因で、夜間や寒冷時に痛みが強くなります。
痛みは1年~1年半くらいで自然に消失しますが、再発するリスクが高くなります。
また自然に改善した場合、肩関節の可動域が著しく減るケースがあります。
四十肩・五十肩でお困りであれば、当院の治療方針について書きました。ぜひお読みください。

症状について

①肩峰下滑液包炎

肩関節の挙上(上腕を上げる動作)によって、肩腱板(棘上筋腱)と肩峰下滑液包は烏口肩峰アーチとの間で挟まれます。この動作が繰り返されると、腱板の慢性炎症と慢性肩峰下滑液包炎が発生し、徐々に疼痛と炎症を中心とした症状が出現します。

➁上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋(力こぶを作る筋肉)の長頭腱に炎症が起きる。これが肩関節周囲に影響を及ぼし、関節包の癒着を生じてくる。特に肩の前面に痛みが出ます。

③石灰沈着性肩関節炎

石灰沈着が棘上筋腱部に発生。腱の部分壊死による石灰化、カルシウムイオンの透過性の増加による石灰化などがいわれています。

⇒四十肩・五十肩の中でも症状が一番強いのが石灰沈着性肩関節炎(滑液包炎)があります。

関節は関節包と呼ばれる袋に包まれており、肩関節でこの関節包に石灰(骨のような組織)が溜まってしまします。 この石灰が関節痛の原因となります。

特徴的な痛みの出かたとしては、昼間よりも夜間の方が痛みが強くなることがあります。

この石灰沈着性肩関節炎は、ステロイド注射をしていただくと症状が落ち着くことがほとんどです。

当院では、まず肩の痛みをいろんな症状と照らし合わせて石灰沈着性肩関節炎かどうかも含めて判断していきます。 石灰沈着性肩関節炎の可能性が高い場合は係りつけの整形外科医を受けていただくようおすすめする手引きをさせていただきます。

◆四十肩(五十肩)が痛くて眠れない場合は?

肩が痛く眠れない時は、痛いほうの肩を上にして横向きに寝転がると楽に眠れる場合があります。 また、背中に布団や座布団をあてて、肩をやや高い位置に保つと楽になることが多いです。

痛みが強いときには痛み止めのお薬を飲む、貼るなどして痛みを取るとよいでしょう。

◆四十肩(五十肩)は放っておくと自然によくなるのですか?

四十肩や五十肩になって何週間かは、肩を動かしてもじっとしていても激しい痛みを感じます。 痛みが弱くなってから肩が上がらない、回せないなど、肩の動きが悪くなる時期があります。

その後数ヵ月から数年の間に、自然に痛みと肩の動きの悪さはおさまりますが、痛みをがまんして無理に動かすと余計に肩を痛めることがあります。

また、動かさずにじっとしていると肩の動きがますます悪くなってしまうこともあります。

きちんと医師の判断を受け、判断に合った薬や運動を続けることが大切です。

原因

四十肩・五十肩の原因には大きく3つに分けられます

  1. 頚椎の神経障害由来のもの

  2. 骨盤由来のもの

  3. 老化による滑液包、関節包の減少によるもの

に分けられます。

①頚椎の神経障害由来のもの

頚椎の神経障害からくる症状はストレートネックだったり、頚椎症だったりの合併症から来る症状が多く見られます(骨の隙間が減ってしまい神経が挟まれている状態)で症状が出ている状態、この状態ですと肩の施術ではなく頚椎の施術をメインに行うことで症状の改善が見られます。病院や整骨院で肩の施術を長年受けているけど改善が見られない方は頚椎の神経障害が原因かもしれません。この原因に対する施術はストレートネック、猫背、骨盤の動き、歩き方、全ての状態を同時に改善することで早期改善、後遺障害が起こらないように施術していきます。

➁骨盤由来のもの

骨盤由来の症状が最も多い症状です。骨盤を正常に動かすことで脊柱の24個ある椎体が一つ一つ滑らかに動き始めます。骨盤、椎体が正常に動いている状態になると肩甲骨が揺れ始めます。歩くと自然に腕が振れるのは骨盤の動きと肩甲骨の動きが連動性を持っているから自然と起こるのです。あなたの骨盤は綺麗に動いていますか?今歩いてみてください。腕の振りが出ないのであれば骨盤が錆付いている証拠です。過去に強い尻もち、膝打ちをしていたり、初潮、出産、閉経期にさらしを巻かずに過ごしていたりで骨盤の潤滑が正常にされておらず、人間本来の二足歩行が出来ていないことで肩関節が連動して動かない。その状態で長年生活してきたことで肩周りの筋肉が収縮しないので肩が凝ったり関節の可動域がなくなってしまいます。それらが火種となり悪化して四十肩、五十肩の症状を発症します。人間の身体は長い年月をかけて二足で歩くことを可能にした唯一の動物です。それを可能にしているのが骨盤の発達なのです。その動きと連動するのが肩関節です。骨盤を見ずして肩の改善は見られず!

③老化による滑液包、関節包の減少によるもの

肩関節を滑らかに動かす為にある滑液包や関節包、肩周囲にあるローテーターカフというインナマッスルの筋肉などが一緒に癒着してしまうことによって、肩関節の動きが悪くなってしまいます。

そして癒着した状態で無理に動かそうすると摩擦がおき、関節内で炎症が起きてしまうのです。

肩関節の中には動きを滑らかにするための油の入った袋のようなものがあります。その油のおかげで関節が綺麗に滑らかに動かすことが出来ます。油は酷使すること、姿勢が悪く猫背などで正常な肩の関節の位置で動かしてこなかったりすることで油切れを起こしてしまいます。

当院の施術方法

病院や整体、整骨院では電気、注射、シップ、マッサージなどの対処を行っていると思います。それでも痛みは数年で消えていきます。

当院ではこれらの原因が全て骨盤の潤滑不全から起きていると考えております。

四十肩、五十肩は単に肩だけにある問題ではなく、全身の問題が関係してくるものです。

つまり、四十肩、五十肩の本質的な改善を目指した施術は、関連した全身からの影響を整えていくことが重要です。

主に背骨の土台である骨盤と、背骨の骨の連結である脊柱全体からしなやかさを取り戻すように動作改善をまずはじめに整えます。
その上で、頚椎がまっすぐになってしまうような全身とのつながりをもった筋連帯という筋肉を膜で包んでいる部分の緊張を解除していくことや、四十肩、五十肩を作りやすい姿勢の改善のために、ご自身でも取り組める所作や姿勢の改善を考慮した関節トレーニングなどを合わせてやっていただきます。

せっかく整えたとしても、自らで悪くするような動作や所作があれば、時間がいくらあっても足りないため、改善のための近道を一緒に探していきましょうというスタンスを取っています。

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